イメージしやすい色の関係 補色
色同士の関係で、代表的なものに「補色」というものがあります。色相環のページでも、少しだけ触れましたが、補色とは、互いの色を最も目立たせる色の組み合わせのことです。
インテリアや部屋ののカラーコーディネートにおいて、目立つ配色というのは刺激が強すぎて、ストレスがたまりやすいもの。その原因は、色同士に「差」がありすぎるためなのですが、その最たる「補色」をイメージできるようになることでそういった問題も回避できるようになると思います。
「補色」とは、色相環の対面同士の色の組み合わせのことです
前にもご紹介した、色の関係を表した図「色相環」を見てみましょう。
この円の中心を軸にして、対角線上にある2色を互いの「補色」と呼びます。Aの補色はC、Bの補色はDといった感じはお分かりいただけると思います。それではまず、この4色を色相環から取り出してバラバラに見てみましょう。
それでは次に、この補色の組み合わせてと、そうでない組み合わせを図にして見比べてみましょう。
いかがでしょうか?
内側の四角を見つめると、補色の組み合わせの方が、そうでないものより目立ち、四角のフチがはっきりしていませんか?
また、補色だと、赤はもっと赤らしく、黄色はもっと黄色らしく見えると思います。
A+Dの組み合わせだと、赤は紫の影響を受けて少し黄みがかって見えます。
B+Cの組み合わせだと、黄色は少しぼやけて見えますよね。
このように、互いを目立たせる関係を補色と呼びます。
代表的な補色の組合せ
赤と青緑
オレンジと青
黄色と紫
赤紫と緑
水色と朱色
補色をうまく使うとアクセントになる
補色は色の関係の中で、一番イメージしやすいものだと思っています。
なので、カラーを考えるときは、よく補色関係をイメージして、目立ちすぎるようだったらずらしたりしています。
室内で目立ちすぎる配色というのは、冒頭でもあげたように、ストレスがたまりやすく厳禁です。
ですが、ワンポイントとして使用すれば、丁度良いアクセントとなり、部屋全体のイメージを引き締めて見せることができるでしょう。
それについては、ベースカラーとアクセントカラーについてを参考にして下さい。
各色に似合うアクセントを差し色としてシミュレーションしたものもご覧下さい。